2008年08月28日

■ 女子野球W杯 2008 (川崎)

 少しだけオリンピックの余韻が続いているようです。
 特に女子ソフトボール。

 でも、実は今、松山で女子硬式野球のワールドカップが開かれているのですけど、たぶん、誰も知らないですよね?

 メディアでの露出度が違いすぎるし。

 8月24日〜29日に、松山の坊ちゃんスタジアム&マドンナスタジアムで(この球場名からして、全国区では知られていない?)、2年に一度のワールドカップが開催されているのです。

 2年前の台湾の大会に比べると、日本のメディアの数もずいぶん多いので、「うん? いったいどこで報道されているんだ?」と思っているのだけど、どうやら、後援している毎日新聞や地元テレビ局などでは、いろいろやっているようです。
(でも、圧倒的に少ない……)



 実家(呉)が松山に近いこともあり、(やや遅れの)お盆の帰省も兼ねて、再び取材に来てみました。
 呉と松山は、フェリーで2時間弱の距離なのです。

 4日間ほど松山に通ったり泊ったりして取材する予定だったのですけど、個人的にいろいろアクシデントがありまして、結局、最後の2日間しか取材できないことになりました。

 で、今日、松山入りしたわけです。

 わびしい阿賀港(呉)から、わびしい堀江港(松山)へ。

※余談ですが、どうしてマイナーな港って、あんなにわびしいのでしょうか? 演歌の世界のような哀しさです。



 日本は、今日の最終予選でアメリカに勝ち、1位決定戦(決勝戦)に進むことになりました。

 ソフトボールの決勝リーグも、ずいぶん複雑な方式ですが、女子野球もなんだか難しいのですよ。
 大会ごとにルールが違うのだけど。

 予選の1次リーグと2次リーグがあって、その最終的な順位の1位と2位が決勝戦をして、優勝チームが決まります。

 同じ日に、予選の3位と4位が試合をして、3位と4位が決まります。
 5位と6位が……、以下同じです。

 かなり変です。

 そんなわけで、明日は、予選1位の日本と、予選2位のカナダが決勝戦を行うようなので、興味のある方は、スポーツニュースなど、注意して見てみてください。

 ずいぶんレベルが上がり、安心して見ていられる強いチームになっているので、たぶん優勝するんじゃないでしょうか。
 勝負の世界は、最後までわからないのだけど。



 さて、発表媒体もはっきりしないまま、フリーランスとして自主取材を続けている私は、申請してもプレスパスなどが出ず、大事な場面で、部外者として見ているだけなんですよねー。

※今、明日の決勝戦に向けてのミーティング中なんですけど、NHKは入れても、私は入れないので、ホテルのロビーで何となくブログ更新中。

 いや、私の方針としては、そんなに特定の選手や試合を掘り下げるというものでもないので、大会中に滞在しているホテルとか選手の様子などの雰囲気がわかればいいのだけど。
(私の性格上、取材対象者と仲良くなるのも難しいし)

 でも、2年前の台湾のときのほうが、まだ取材の自由度がありました。



 あ、そうそう、オリンピックがらみ。

 オリンピックの正式競技に認定される条件として、「男女の種目が同じように行われること」というのがあるようなので、ほんとは女子も、ソフトボールではなくて野球が行われるのが自然な姿なのですが、なぜか、ソフトボールがすっかり定着してしまいましたね。

 ま、次回のオリンピックからは、野球もソフトボールも外されるので、関係ないと言えば関係ないのですが。

 でも、仮に復活した場合、あれだけソフトボールが盛り上がった後に、「女子の種目は、ソフトボールをやめて硬式野球にしましょう」なんてことには、絶対にならないでしょうねー。

 ソフトボールはソフトボールで盛り上がって欲しいのだけど、一生懸命野球をしている選手たちを見て、ちょっと複雑な気分です。


posted by 「辻行燈」 at 23:01 | かわさき話/女子野球

2006年08月08日

■ 女子硬式野球W杯 (川崎)

 女子硬式野球のワールドカップが、7月31日から8月7日まで、台湾で開催されていました。

 ほんとはすべての日本戦を見たかったのですが、なにせお金になる見込みがまだない仕事。目先のギャラの出る仕事を優先せざるをえないため、最後の3日間のみ、現地入りしました。

 直前合宿に通っていたこともあり、代表選手に昔のチームメイトが選ばれていたこともあり(と言ってたった半年間のチームメイト)、一部のスタッフの人たちに気を使ってもらったこともあり、「予想以上、目標未満」程度には選手の取材ができました。

 テレビ局の密着取材も行われていたので、その人たちの取材の様子も参考にしつつ。



 取材を始める前は、「野球が男だけのものになってしまった経緯や歴史や社会的な意味」などに関心があったのだけど、最近の女子硬式野球について調べてみると、どうやら思っていた以上に普及しているようで、現状もしっかりレポートしなきゃダメだなー、と。

 そんなわけで、1〜2年だか、2〜3年だかはかかりそうですが、ぼちぼち調べてみます。
 しかし、チームが全国各地にあって、全部に行けるわけでもなく、どうしたもんでしょうねー。予算も時間もかぎられるなか、ポイントを絞っていくしかないですね。

 私にノンフィクション系の実績があれば、「どこかの出版社に企画を持ち込んで、取材費を捻出」なんて方法もあるのでしょうけど、ほとんどマニュアル本ばっかりだし。
 ま、自分の好きな方向へ展開できる、ってことで、よしとしましょう。
posted by 「辻行燈」 at 15:53 | かわさき話/女子野球

2006年08月03日

■ なぜか台湾 (川崎)

 理由はよくわかりませんが、どうも台湾と縁があるようです。

 旅行誌関連の仕事で、4回も台湾へ行きました。
 この仕事はシリーズ化していて、もしかすると、まだ続くかもしれません。

 旅行誌では、ほかにハワイのマウイ島、アメリカのラスベガス&グランドキャニオンにも行きましたが、そしてそっちのほうが、私にとってはやや魅力的ですが、それらは単発で終わりました。

 「一生に4度も訪れる海外の都市ってのも、なかなかないだろうなぁ」と思っていたのだけど、今年の7月下旬にも再訪し、そして今、またまた台湾へ行くべく、成田空港で待機しています。

 7月下旬の旅行は、父の喜寿のお祝いってことで、どこに行きたいかを聞いたところ、「故宮博物院を見てみたいので、台湾」と言われて、家族4名で行ってきたのです。
 当然ながら、台北に妙に詳しい私が、「添乗員さん」状態で。

 そして今回は、女子硬式野球のワールドカップの取材(観戦?)に。

 成田でこれを書いてます。

 今年の春先に、日本の女子野球の現状について、かなり熱く(暑苦しく?)語りましたが(こんな感じです)、その気持ちが覚めず、けっきょく、自主取材をすることにしました。

 図書館に行って過去の野球の報道記事を探したり、女子野球協会に挨拶に行ったり、直前合宿を取材したりしましたが、さて、うまくまとまるのかどうか。

 それにしても、女子野球のW杯の報道量が少ないでしょう?
 今、台湾で大会が行われていることを知っている人、ほとんどいないのではないでしょうか?

 女子野球のW杯本戦で日本が1勝あげても大きなニュースにはなりませんが、女子サッカーのW杯予選で北朝鮮選手が暴力をふるうと、大々的に報道されるんですよねー。
 ここはぜひ、北朝鮮に女子野球にも参加してもらって、奇行を繰り返してほしいものです。

 少しでも興味のある方は、以下のサイトを参照ください。

日本女子野球協会

国際野球連盟

ディップス・プラネット(なぜか詳しい報道)

 では、続報は(できるようなら)現地にて。
posted by 「辻行燈」 at 19:09 | かわさき話/女子野球

2006年04月06日

■ 日本野球の謎 (川崎)

 私が野球について長年疑問に思っていることは、前回のくだらない疑問に比べると、かなり深い問題です。

 それは、「なぜ日本では、野球は男だけがするスポーツになってしまったのか」

 野球を観戦して楽しむ女性は以前からいるし、その割合もずいぶん増えてきました。

 でも、競技種目として考えて見ると、たいていのスポーツでは「女子の部」が確立しているのに、野球については、「ソフトボール」という「女子版野球」的立場の別競技が存在していて(男子ソフトボールもありますが)、「野球は男だけがするもの」という考え方がずいぶん浸透していませんか?

 野球よりも明らかに激しい競技であるサッカーでも、女子リーグが確立されています。バスケット、バレー、陸上競技、剣道などは、たいていの高校で「女子部」があり、国体の正式種目にも女子種目があります。

「女子の部」の競技化やリーグ化などが非常に遅れている種目としては、「ラグビー」「アメリカンフットボール」「ボクシング」「スキージャンプ」などが考えられますが、これらは、何となく理由も想像できます。

 しかしなぜ、その激しさなどにおいては、バスケットなどとさほど違いがあるとも思えない野球で、ほかの競技ほどに「女子の部」が確立されないのでしょうか?
「硬球が危ないから」という説もあるようですが、それなら軟式野球でもいいはずだし。



 私は小学1年生のころからマイ・グローブを持っていて、男の子に混ざって草野球をやってましたが、「女のクセになんで野球をやるのか」と、どれほど言われ続けたことか。

 あれから30年以上がたち、ずいぶん状況が変化してきたようにも見えます。

 例えば、「プロ野球が女性の入団禁止事項を廃止して、女性2名がオリックスの入団テストを受けた」とか(この2名、私の昔のチームメイトです)、「東京6大学で女性の登録がOKになった」とか、「明大や東大に女性選手が入部した」とか、「愛知大学野球連盟のリーグに女子の野球部が参戦することになった」とか。
 いろいろニュースになっていますが、それらの大部分は、「男子の中で特別に許可してもらって、やらせてもらっている」という、いわゆる「名誉白人」的な扱いです。

 某コメディアン主催のチームの女子選手は、名誉白人というよりも、ほとんどマスコットのように見えてしまいます。

 だから、大学野球で女子ピッチャーと対戦した男子選手からは、「打球を女子選手の顔に当てたらどうしようかと不安だった」というような、そんな感想しか聞こえてこない。



「女子にも野球をやらせて」という声は、もう25年前くらいから、高校野球の周辺で上がっていました。
 が、それに対して、「男子に混ざってやるには、体力差がありすぎる」という意見がありました。その反論として、「女子の入部を禁止するのは女性差別だ。甲子園に女性も出られるように規則を変えるべきだ」などという声もありました。

 どちらも問題がすり替わっているんですよね。
 別に「男子と一緒にやらせろ」という主張ではなかったと思うのだけど、前者はそのように(わざと?)読み違えているし、後者も野球の特殊性に目がくらんでか、「女子部が女子全国大会をやればいい」というだけのことを差別問題に置き換えているし。

 男女で体力差があるのは当然で、「比較的男女差が小さい」と言われている卓球などの競技でさえ男女を無差別に混ぜるようなことはしない。

「女子部をつくればいいだけのこと」と思うのだけど、なぜかこれが進みません。

 日本でも女子野球リーグのようなものが、過去2回くらい設立されたことがありました。
 競技者たちの思惑は知りませんが、マスコミでの扱いを見ているかぎり、例えば今の女子サッカーリーグや、女子バスケの社会人リーグのような「正式なスポーツ」という感じではなくて、「見せ物系」だったように思います。

 最近は女子チームも増えていて、あれこれとリーグらしきものもあるようだし、いくつかの高校には女子軟式野球部が設立されたようですが、たぶん全国に20校もないはずです。バスケやバレーでは考えられない数字ですね。

 いまだに、野球をやりたい多くの女の子は、少年野球でも高校野球でも、男子チームに混ざってプレイしているのが現状だと思います。



 このようにいつまでたってもマイナーなのは、もちろん底辺の競技人口が増えない、という理由もあるでしょう。

 高校でのクラブが増えていけばあっと言う間に普及するのでしょうけど、これがなかなか進みません。
 これが進まない理由を考えてみると、少し、「野球の特殊な事情」が考えられます。

 というのも、野球をするには広いグラウンドが必要です。グラウンドが余っているような高校は少なく、たいてい、他の競技と融通し合って使います。もしも女子野球部ができたら、確実に男子野球部に影響が出るでしょう。練習できる日や時間が減らされ、「不便」になるはずです。
 それが許せない、ということではないでしょうか?
「甲子園を目指す神聖なる高校野球」が不利になるようなことはしたくない、という事情があるのではないか、と。



 明治の日本に、もっとも早い時期に輸入されたスポーツのひとつであるはずの野球で、なぜこれほど「女子の部設立」が遅れているのか、と思うのだけど、早く入ってきたからこそ、「野球は男のもの」という当初の考え方が長い時間をかけてじわじわと浸透してしまい、今日に至っているのかもしれません。

 先日も、テレビのあるバラエティ番組で、女性アイドルタレントが、野球のダブルプレーの美しさを唱えたところ、司会者のお笑いタレントが「お前は男か」とひと言で切り捨てていました(実際はもっと下品な表現で)。
 しかし、他の競技において、ちょっと詳しい話をしたからと言って、「男か」と言われることがあるでしょうか?

 知人に以上のような話をしたところ、「日本における野球は、ある種、宗教性を帯びている」「相撲の土俵に女が上がれないのと似ているのでは」と言われたました。

 このほかにも「野球は男だけのもの」という認識を高めてきた要因として、「始球式のアイドルの『女の子投げ』(この言葉も問題だけど)」や「野球狂の詩」「ピンクレディーの『サウスポー』の衣装&踊り」などがあるような気がします。

「野球をやりたい女の子」が、「バスケットをしたい女の子」や「マラソンをしたい女の子」と同じくらい、奇異の目で見られることなく、普通に「女子の部」の中で競技ができる日が来るといいな、と思うのだけど、それははるか先のことでしょうね。
posted by 「辻行燈」 at 11:37 | かわさき話/女子野球
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